The Benefit of Drinking Hot Water
白湯のパワーを感じてみて。簡単に始められるヘルシーのメソッド
白湯とは?
白湯とはただのお湯ではありません。後ほど、詳しく白湯の作り方をご説明しますが、水を沸かして一定の時間沸騰させ続け、適温にしたお湯が白湯と定義されています。かつて、浄水施設がなかった頃は、殺菌・消毒のために白湯が活用されていたそうです。現在日本では、ダイエットや美容、健康に良いと言われていますが、その原点は、医学の考えに基づいているとの報告があります。
アーユルヴェーダ
インドやスリランカで生まれた「アーユルヴェーダ」という伝統医学。
アーユルヴェーダでは、3つのエネルギーが人体を構成していると言われており、そのバランスを整えてくれるものの1つが白湯とされています。つまり、アーユルヴェーダでも白湯は健康を保つために大切なものということでしょう。
東洋医学
東洋医学では、「冷えは万病の基」とされ、身体が冷えた状態は病気の元になってしまう、熱を上げることによる治療や養生法は有効的とされているそうです。そこで、白湯により、身体の熱を高めに維持することが免疫力アップにつながるということですね。
水分補給のためだけではない白湯の効果
身体に良いということが分かった白湯ですが、私たちの身体にどのような効果をもたらしてくれるのでしょうか。ここからは白湯による嬉しい効果をお伝えします。
美肌を作る
白湯を飲むと体内の血管や血液が温められて血流が促進されます。血流が良くなると毒素が体外に排出されるデトックス効果により美肌に導いてくれるでしょう。
ダイエット効果
白湯を飲むと胃腸など身体の内側が温められます。その結果、胃腸活発に働き、基礎代謝も上昇。自然と痩せやすい体質が作られ、ダイエット効果が期待できます。
便秘解消
水は腸内を刺激し便秘解消に良いといわれていますが、白湯はまた別のアプローチでも効果的。白湯で内臓が温められることにより腸の動きが良くなります。腸内が活発になれば、消化力も高まって排便を促してくれるのです。
肩こり・腰痛の改善
白湯の効果で肩こりや腰痛まで改善できるかもしれません。血行が悪いことが原因の肩こりや腰痛は血流をよくする必要があります。そこで白湯を取り入れることにより血流を促進をし、肩こりや腰痛の改善が期待できるでしょう。
冷え性の改善
冬だけでなく、冷房や冷たいものの食べ過ぎなど生活環境でもおこる冷え性。1年中悩む方もいるのではないでしょうか。そんな時、身体の芯から温めてくれる白湯はおすすめです。
白湯の作り方
白湯の作り方は数通りありますが最も基本的な方法をご紹介します。
鍋に水を入れる。
蓋をして火にかけ、沸騰させる。
沸騰したら蓋を取って、約10〜15分間沸かし続ける。
約50℃の温度に冷ます。
これで白湯の完成です。
水道水を使う際は、殺菌をするために10〜15分間沸騰させることがポイントです。また、水分が身体にスムーズに吸収されると言われる適正温度が50℃前後といわれています。
温かい飲み物ならなんでも良い?
気をつけるべき飲み物
コーヒーや紅茶などの「カフェイン入り飲料」や熱燗などの「アルコール飲料」は気をつけるべきです。身体を温めるために白湯と同じ感覚で飲むと、かえって熱を生む力が弱まってしまうと言われています。また、植物性ミルクによくある「加糖タイプ」も注意が必要です。リラックスしたいと思いながら飲み続けていると、カロリー摂取過多につながります。さらに、なかには、消化系を刺激する恐れのある成分が含まれているものもあるのです。
おすすめの飲み物
一方で、白湯にプラスすることでさらに嬉しい効果を取り入れられる飲み物があります。簡単に作ることができて美味しいおすすめの飲み物をご紹介していきます。
レモン
レモンには、私たちの身体に大切なビタミンCが含まれています。ビタミンCは美肌を保つために欠かせない成分であり、免疫機能を高めることから風邪予防にもつながります。また、クエン酸の力で疲労回復効果も期待できるでしょう。
ショウガ
ショウガに含まれる成分の働きで内臓はもちろん、身体全体を温めてくれます。それだけでなく、ショウガの効果は東洋医学や西洋医学でも確かめられているほど効果がたくさんあります。血流を良くし、エネルギー消費を増やして代謝を上げ、ダイエット効果があること。また、水分バランスを整える作用から、便秘解消やむくみ解消も期待できるのです。
スパイス
スパイスには種類によってそれぞれの効能を持っています。例えばシナモンは身体を温め、抗菌作用や利尿作用にも優れています。また、クミンとコリアンダーなどのスパイスは腸のガス抜き・便秘解消の効能があるのです。気分や体調によって違ったスパイスを加えてみると良いでしょう。
はちみつ
スーパーフードといわれているはちみつ。ビタミンやミネラル、酵素といった栄養が詰まっています。むくみをすっと取り除いてリラックスできるでしょう。また、自然のブドウ糖の働きでエネルギー補給にも最適ですよ。
白湯を飲むおすすめのタイミング
白湯は、1日にコップ3~4杯(700~800ml)を飲むことが推奨されています。さらに効果を実感するために白湯を飲むおすすめのタイミングをご紹介します。
朝起きてすぐ
1番おすすめしたいタイミングです。朝の身体は乾きと冷たさを感じます。その体に白湯を取り入れることで身体が温められ、消化機能が高まります。また、空腹時に飲むと白湯が吸収されやすく効果が出やすいとされています。
食後
食後すぐではなく、胃の中で食べたものが落ち着く最低30分後くらいに摂ることがおすすめです。食べたものの消化を上手に促してくれますよ。
夜
リラックス効果も期待できる白湯は夜にもおすすめ。また、入浴後の湯冷めを防ぐためにも効果的でしょう。
ただし、就寝前の白湯の摂りすぎは要注意。就寝中にトイレに行きたくなり目が覚めてしまっては逆効果です。
白湯のある生活を始めてみて
白湯は昔の医学でも注目されていたほど、私たちの体に嬉しい効果を与えるもの。薬にもケミカルにも頼らない身体にやさしい特攻水ともいえるのではないでしょうか。その日の気分や体調に合わせて白湯をアレンジしてもいいかもしれませんね。すぐには効果を感じられなくても毎日続けることであなたの身体がよりヘルシーになるかもしれません。是非、白湯のある暮らしを取り入れてみてください。